オイダスは肥満管理、体重減少、および体重維持のために用いられる薬で、より効率よく減量するには、正しい用量と投与方法を守ることが重要です。
オイダスの用量および投与方法
オイダスの基本的な服用方法は以下の通りです。
1回120mgのカプセルを1日3回、脂肪分を伴う食事の直前、食事中、または食後1時間以内に服用
脂肪分30%を含む食事の直前、もしくは食事中、または食後1時間以内に水で服用してください。
食事で摂取した脂肪分のうち約30%を排出
オイダスは食事に含まれる約30%の脂質を排出します。
オイダスで効率よく脂肪を排出するためには、食事のカロリーと脂質のバランスを考える必要があります。あまりに脂質が多すぎると排出しきれず、体内に蓄積されてしまいますので、注意が必要です。
下記ページにて脂質計算フォームと最適な食事メニュー例を挙げていますので、実際に計算しながら服用してみましょう。
カロリーや脂肪分の少ない食事のときは
食事を抜いたり、脂肪のない食事をした場合は、オイダスを使う意味がありませんので、服用する必要はありません。
ビタミンサプリメントとの摂取は必須
オイダスは脂溶性ビタミンおよびベータカロテンの吸収を減少させるため、オイダスを服用する場合、脂溶性ビタミンを含むマルチビタミンを摂取する必要があります。
サプリメントはオイダス服用から少なくとも2時間前または後、例えば就寝前に摂取してください。
レボチロキシン療法をしている人の服用方法
甲状腺ホルモン製剤レボチロキシン療法を受けている患者は、レボチロキシンとオイダスを少なくとも4時間隔てて投与するよう注意が必要です。
オイダス服用についての疑問
服用量の追加は可能?
1日3回の120 mgを超える用量の服用はできません。もし規定量以上の量を服用してしまった場合は、医師に相談をしてください。
服用をやめてからどれくらいで症状がおさまる?
オイダスの効果は投与後24から48時間以内に見られ、治療中止後は通常48から72時間以内に治療前の状態に戻ります。
長期間の服用は可能?
ゼニカルの場合、最大4年間の長期臨床研究が完了しています。それ以上の服用については安全性が確認されていません。
減量効果がない場合
病院での治療の場合、治療を開始時に測定された体重から少なくとも体重の5%以上の減量が行われていない場合、12週間後に治療を中止することがあります。
オイダスの効果が現れなければ、服用を中止し、他の減量方法を検討しましょう。
服用を忘れた場合
食事後1時間以内であれば、服用可能です。しかしそれ以上忘れた場合は、諦めて次の食事の際に摂取するようにしてください。
子供が服用することは可能?
基本的に子供の服用は推奨されていません。
しかしオイダスの先発薬であるゼニカルにて、特に12歳から16歳の肥満傾向のある青年を対象に行われた臨床試験があり、この年齢グループにおいて有益な効果が示されています。
ただし、ゼニカルの使用については医師の指導が必要であり、子供に対する適切な投与量や使用の適否は医療専門家による評価に基づいて行われるべきです。
通常、子供や青年の肥満の管理には、食事療法や運動プログラムなどのライフスタイルの変更が最初に推奨されます。
医師は患者の具体的な状態や健康リスクを評価し、それに基づいて治療計画を立てます。ゼニカルが処方される際には、その患者にとってリスクと利益のバランスを慎重に考慮する必要があります。
したがって、オイダスやゼニカルの使用については必ず医師に相談し、専門家の指導のもとで適切な治療計画が立てられるようにすることが重要です。
アルコールを飲んでも大丈夫?
アルコールと併用しても、オリスタットの薬物動態(糞便脂肪排泄)には変化がないことが臨床試験で示されていますので、オイダス服用時の食事にアルコールが含まれていても影響はありません。